なんとなぁく学校行ってなんとなぁく帰ってきて。
ふらりとブックオフ。何ヶ月振りだろう。
文庫本コーナーを物色したのだけれど、なかなか読みたい本が見つからない。
はたと歩を止め考えた。


理由その一。品揃えが悪い。
悪いってのは言いすぎかな。大型古書店という性質上、話題になるような本は多少値が張っても棚に並ぶやいなや売れてしまうのだろうし、言うまでもなく最新作を手に入れることも出来ない。


理由その二。文庫本しか読まないから。
僕は文庫本が好きなのである。カバンに忍ばせておいて授業の合間に読んだり、布団に入って睡魔を待ちながらページをめくったり、少々無理をすればズボンのポケットに押し込んでおいて気が向いた時に取り出すことも出来る。ハードカバーの単行本だとこうはいかないからね。


理由その三。僕自身が選択肢を減らしている。
僕の中で「この人の作品ならまずハズレがない。仮にハズレたとしてもそれはそれで楽しむことが出来る」というほどに信頼できる作家が少ないのだ。もちろん読まず嫌いの作家がほとんどなのだが。ひとつの作品を気に入るとその人の本をとことんまで読みたくなる。で、そのうち飽きてしんまってぱったりと読まなくなる。このパターンを乗り越えると「好きな作家」と呼べるようになるのだけれど、今のところ生き残っているのは三、四人しかいない。更に今日は長居して吟味するつもりもなかったし、気分的にサクサク読める本を欲していた。



そんなわけで「おっ、これ読みたいかも」と思えるのは既に所有している本ばかりなのであって、軽いエッセイでも買うつもりが結局村上龍の昔の小説を三冊購入してしまったのでありました。



帰りしなにちょこっと漫画コーナーでBADBOYSを立ち読み。ヤンキーもの(?)はほとんど読まないんだけど、これと今日から俺は!!は別だ。行動に移すかどうかはともかく、大抵の男なら一度は不良とロックに憧れた時期があったはず。実際は漫画みたいにカッコいいもんじゃないんだろうけど、自分が踏み込むことのない世界を垣間見せてくれた思い出の作品だ。今はもうコテコテのヤンキーは流行らないせいか、この手の漫画にお目にかかれないのが残念なところ。

定本BAD BOYS 1 (ヤングキングコミックス)

定本BAD BOYS 1 (ヤングキングコミックス)

今日から俺は!! (1) (少年サンデーコミックス)

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