みんなの優勝

二年前のヒーローは星野監督だった。
負けることに慣れきってしまっていたダメ虎の意識を根底から覆し、勝利の喜びを教えてくれた。
今年のヒーローは日替わり。
岡田監督は選手を信じ、己を信じた。
一・二番がチャンスを作る。
主軸が先制点を奪う。
先発投手がゲームを作る。
下位打線が追加点を重ねる。
藤川とウィリアムスが相手打線を沈黙させる。
久保田はどうにかリードを守る。
今日の試合がすべてを物語っていた。
驚くことは何もない。
強いチームが勝つ。
そんな当たり前のことを、今年の阪神は示した。
あとは二年前の忘れ物を取り戻すだけだ。