奥まで届いた

行ってきましたLIVESTOCK。
一言で表せばnil&P.Eは、バンドだった。
換言すれば、四人のメンバーがそれぞれの音を発して曲を演奏している印象を強く受けた。
三人のnilもバンドには違いないのだけれども、それは各辺が確固たる線で結ばれている三角形で、その頂点に高野哲が君臨しているように思う。
対して今日の四人は辺が実線になったり点線になったりする四角形で、高野哲も四つある角のうちの一つになっていた。皮肉にもそれが僕の頭の中にある典型的なバンド像に重なって見えたのだ。
にわか作りのバンドだから時々息が合わなくなるのは仕方ない。寧ろZIGZO以前の哲氏を見たことのない僕には四人の苦笑が新鮮に感じられた。
圧巻はやはり金星。あんなに沁みる曲だとは思わなかった。弾き語りでやってみてもまた違った味が出ることだろう。
やはり僕は高野哲の唄が好きなのだ。どんな編成でも彼が歌えば脳の奥に響いてくる。
ただし、そのバリエーションの中から三人のnilは外してほしくない。