僕にもさっぱり

中島らも「僕にはわからない」読了。
博識、多才という言葉はこの人の為にあるのかもしれない。
と思う程の引き出しの多さを垣間見た気がする。
その気になればどんな分野でも研究家としてそれなりに名を残せたのではなかろうか。
そんな彼が敢えて選んだ「笑い」はやはり人間にとって欠くことの出来ない、
それでいて極めることの出来ない深遠なる道なのかもしれない。
一度でいいから一緒に酒を呑みたかったな。
永遠に叶わぬ望みなれど。
僕にはわからない (双葉文庫)