AM4:00。新雪にうっすらと覆われ、刷毛で撫でたような風の跡だけが残る路面に轍を刻みながら原付を走らせる。 時折舞い散る粉雪はぽつりぽつりと灯った街灯の光をぼやけさせ、見慣れたはずの風景を絹のベールで包んでいるかのようだ。 体温と呼気で曇ったシ…
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