バイトをしていると、なにやら中学生と思しき三人の女子が姦しい。
何を購入するでもなく騒いでいる。
後から聞いてみたら彼女たちはバイト君(18)のファンだそうで、昼のシフトに入っていた女の子は「あの人のメアド教えてもらえませんか?」などと聞かれたそうである。
この聞かれる役が自分でなかっただけマシなのだが、自分は義務教育を受けていた時分から「彼女いるか聞いてくれる」「誕生日教えて」「この手紙渡してちょうだい」「あの人紹介して」などの、こちらとしては何のメリットもない依頼をされることが何度もあり、世の中の厳しさを教えられたものである。
で、面白いのが、斯くの如く女子の興味を集め、熱い視線を浴びる男の反応は二種類しかないことである。

  1. 邪険に扱う。いや、俺彼女いるし。君らのような子供の相手をしている場合ではないのだよ。
  2. 無視、或いは逃避。彼女はいない。寧ろ欲しい。でも、君は違うんだ。僕の求めているのはもっとこう、なんというか、うーむ、とにかく違うんだ。


大概1は女の扱いになれている奴、2は純情と言うか初心な奴である。ここで「俺もちょうど彼女いないし、付き合おうか」とか「彼女いるけどちょっと遊んじゃおうかな」とはならない。
女の子の方も数ヶ月も経つと他の男に嬌声を浴びせていたりする。
僕のような男は「世の中って理不尽なもんだなぁ」と思うわけだ。



これって僕の周りだけのことなのか知らん。