サンデースポーツ

朝青龍の取り口の変化について。言われてみると確かに、黄金の廻しに触れさせない相撲が話題になった先場所に対し、今場所は相手を四つに組みとめて慎重に白星を重ねていた。本人が「余裕」という言葉を嫌ったことからもわかるように、これは決して守りに入ったわけではなく、彼が抱く横綱像へ歩みだしたことの表れであろう。
中日の石井投手の特集。難聴というハンディを抱えながらプロとしてプレーする彼を見ていて「遥かなる甲子園」という映画を思い出した。映画の中で聾学校の野球部は白星を挙げることができなかったが、石井投手は見事にプロ初勝利を手にした。映画は数時間で完結したけれど、彼の野球人生はまだまだ続く。