血と汗と涙の

招待券が手に入ったためZERO-ONE MAX観戦。
客の入りや演出はインディーそのものなのだが、カードにはメジャー団体経験者が名を連ねるギャップが面白い。
第一試合にいきなり日高郁人が登場。二年以上前にみちのくで見た以来のため懐かしさがこみ上げる。
リングサイドから「声出せ!」「ほら、勝てるぞ!」などの声が飛んでいるのだがセコンドが見当たらない。と思ったらリングアナウンサーがアドバイスしているのであった。う〜む、インディーだ。
休憩前ラストで藤原組長がリングに上がる。
ゴング→いきなり場外乱闘→リングに戻って打撃戦→伝家の宝刀脇固め
と、流れるようなやっつけ仕事、もとい見事な職人芸で観衆を魅了した。日本酒に合いそうな試合であった。
続くタッグマッチでは田中将斗FMWを髣髴とさせる試合運びを見せた。圧巻は二階席からの三人連続ダイブ。これを見せられては客もヒートアップせずにはいられない。
そしてセミには小島聡大森隆男が登場し、リング上は忽ちメジャーの輝きに包まれた。さすがに力不足の感は否めなかったものの、大森のパートナーの藤田ミノルを見ているうちに、大日本からみちのくに来た頃や、新日に参戦してもまったく通じず悔し涙を流していた姿がフラッシュバックし胸を打たれた。あの頃はまさかこの二人と絡めるなんて思いもしなかった。最後は力尽きて小島にフォールを奪われた藤田と、そこに駆け寄る日高。そこに絆を見た気がした。
メインは大谷晋二郎佐々木健介組VS高岩竜一佐藤耕平組。勝敗は目に見えているものの、やはり魅せる試合をしてくれた。新日時代から個性派のレスラーであった大谷が、そこに華とカリスマ性を加えて見事に団体の看板としての役割を果たしていた。北斗晶は来なかったが、ラストは北斗ボムで健介が決めた。
締めは大谷の音頭で
3・2・1・ゼロワーン!う〜マーックス!
字面だけ見ると恥ずかしい。
終了後は選手に混じってリングの撤収を手伝い、見返りに組長のサインを頂きました。


やっぱいいね、プロレスは。