2004-12-31 汚れ散った 年を越すことへの感慨は時を追う毎に薄れて 誰と過ごしていても心情が揺れる感覚を呼び起こすこともなかったけれど 独りで迎えた雪の大晦日は 静寂と寂寥と少しの予感の所為で 夢と現の境界が曖昧になる いずれ終わりの鐘が鳴り そして夜明けが全てを照らす その時までは目を閉じて 闇の亀裂に似た光を待ちながら。